ご挨拶

加藤 和人教授
大阪大学大学院医学系研究科・教授 加藤 和人
ゲノム研究の発展には社会との信頼関係の構築が必須です。そのため、日本におけるゲノム研究プロジェクトでは、社会とのコミュニケーションや倫理的・法的・社会的課題(ELSI)への対応に継続して取り組んできました。今回発足した「先進ゲノム支援」においても社会との接点を重視し、「ゲノム科学と社会ユニット(略称:GSユニット)」という組織を設置しています。GSユニットでは、「先進ゲノム支援」の支援を受ける研究者に対する倫理面での支援を行うとともに、倫理的課題を含むゲノム科学に関する情報発信を行います。社会とのコミュニケーションの橋渡し役となるべく努めていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

概要・目標

概要

ゲノム科学と社会ユニット(GSユニット)は、文部科学省科学研究費助成金新学術領域研究「先進ゲノム支援」(先進ゲノム解析研究推進プラットフォーム)内に、社会との接点活動を進めるための部署として設置されました。
 GSユニットは、主としてヒトゲノムの研究とその応用分野において、社会的・倫理的な視点から研究活動を支援するともに、人と社会に有益な成果が蓄積するよう活動します。

目標

  • 1) 研究倫理に関する情報収集の効率向上
     先進ゲノム支援の公募に採択された研究者は、研究を始めるにあたり、まず研究計画書を作成し、自機関の研究倫理審査委員会の承認を得ます。その際には、複数の共同研究機関等の情報を収集し、研究計画書や説明同意文書に記載しなければならず、この作業にしばしば時間を要します。また、法規制や省庁のガイドラインに従った形でこれらの書類を作成しますが、規制改正があれば、速やかに対応するのが困難になることがあります。
     GSユニットは、ホームページや電子支援システムを通じて必要な情報を一カ所に集め、研究倫理審査に関する必要な情報をスムーズに取得できるようにします。
  • 2) ゲノム研究を社会と共に進めるための対話の充実
     社会の中でゲノム研究をどのように進めるのがよいかを考えるためには、様々な立場で関わる人たち(ステークホルダー)が意見を出し、対話することが重要です。GSユニットは、5つの支援テーマを中心に論点を整理しています。「ヒトゲノム研究倫理を語る会」コラムQ&A(お問い合わせフォーム)などにおいて、それぞれの研究倫理や社会に関する対話活動を充実させます。
  • 3) 成果の社会への蓄積や還元に関する情報提供
     公的データベース運営機関や、国内外のデータベース、ゲノム医学・医療に関する研究プロジェクトについて、先進ゲノム支援採択者や研究者に向けて情報提供します。

組織図・メンバー

先進ゲノム支援組織図

メンバー

加藤 和人
(大阪大学大学院医学系研究科・教授)
山本 奈津子
(大阪大学大学院医学系研究科・特任助教)
小門 穂
(大阪大学大学院医学系研究科・特任助教)
吉澤 剛
(大阪大学大学院医学系研究科・准教授)
三成 寿作
(大阪大学大学院医学系研究科・助教)

連携研究者

位田隆一
(滋賀大学・学長)
山縣 然太朗
(山梨大学大学院総合研究部・教授)
武藤香織
(東京大学医科学研究所・教授)
増井 徹
(慶應大学医学部臨床遺伝学センター・教授)
児玉 聡
(京都大学文学研究科・准教授)
瀬戸山 晃一
(京都府立医科大学医学系研究科・教授)